1月26日に天王寺区の福祉施設様で健康体操をさせて頂きました。皆さんとても積極的に参加してくださるので、有意義な時間を過ごすことができました。参加された方の中には職員さんのように手伝ってくださる方もおられ助かりました。一番楽しんでいたのは、私自身だと思います(笑)毎回、約45分の時間を使い体操と体操の合間にその日にちなんだ過去の出来事や健康に関する話題などをお話させていただいています。
今回はヒートショック現象についてお話しました。ヒートショック現象とは、あったかい場所から急に寒い場所に移動すると身体が温度変化にさらされて血圧が急変するため、脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こすことを言います。また、高血圧や動脈硬化の傾向がある人がその影響を受けやすいそうです。特に高齢者は注意が必要で12月から2月の時期になりやすく、イメージ的には東北などの寒い地域で起こりやすいと思われがちですが、ここ数年では香川県、滋賀県、兵庫県の方が特に多いそうです。驚きですよね!
ちなみに、心疾患(心筋梗塞、心不全)で多い県は「栃木県、三重県、愛媛県」で、脳血管疾患(脳梗塞、脳卒中)「栃木県、静岡県、鹿児島県」だそうです。
普段の体操の時間では脳梗塞後のリハビリの事やパーキンソン病のご質問などをして頂くことが多いですが、寒い時期はこちらからヒートショックのお話をして、その危険性と対策を呼びかけるようにしています。特に一般のお家はお茶の間からリビング、脱衣所からお風呂のような温度差が大きい環境が多いのでリスクが高いです!これを「環境リスク」というそうです。
そこで環境リスクを軽減するための対策として、気温が比較的に高い日中にお風呂に入り、浴室と脱衣所の温度差を少なくする事や、日中に入浴することのできない人は脱衣所で暖房器具を使うことにより温度差をなくしリスクを下げることができます。そして浴室では蛇口ではなくシャワーを使いお湯を拡散させ浴室全体、特に床を温める(滑りやすくなりますので気を付けてくださいね)あと、飲酒後の入浴はとても血圧の変動があるので、なるべく避けることをお勧めします。
一方、福祉施設などは温度が一定に保たれているため各部屋の温度差が少なく「環境リスク」が少なくヒートショック現象は起こりにくいと言われていますが、油断は禁物です!施設の建物から外出される場合はいつもよりあたたかくして外出をすることをお勧めします。これから冬本番ですので、このような対策をして寒い冬を乗り切りましょう!(^^)!